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2017年3月28日火曜日

2018 ATOMIC REDSTER S9 X12TL 165cm試乗(17-25)


春とは思えないような最高のコンディションでのテストとなった。


履いた瞬間から軽い。

このメーカーのスキーを履き続けている者としては,持った感じももちろん軽い。


要は,軽快感と安定性がどのようなレベルで同居しているか,ではないかと思う。

いつもどうしても触れてしまうが,「決められ」感は全くなし。

あらゆる斜度で小回り,大回り,リズムチェンジを試したが自在。

緩斜面では驚くほどにトップを動かしやすい。

初めは詰まり気味だと言われたが,慣れてきてからは思う方向に抜け出して行けた。


トップの幅など広くは感じないが,よく腰下に戻ってくる。

折れるように撓って戻る感じではなく,適度な張りを保って戻ってくる。

今日入ったコブがあまりに短いピッチで硬かったのだが,下りれないことはない。

腰痛持ちのためバンク滑りだったが,追随性はある方。


ハイスピードの大回りでも,長く撓らせることができる。

戻りたがる感じはSLモデルにしては少ないと感じた。

谷回りでも間がもつ。

「どっしり」ではないが,十分な安定感はある。


硬い斜面でどうかは分からない。

今日の雪では「じゃじゃ馬」感0。


まあ,「黒」い方を売るのだろうし,売れるのだろう。

でも,個人的には「赤」がいいかな。

2017年3月20日月曜日

2018 ATOMIC REDSTER CLUB SPORT 130 試乗(17-24)


コロコロ雪の混ざる,圧雪された斜面。晴天。

1か月半ぶりのスキーということもあり,最初は慣れなかった。

このレビューには,三つのバイアスがかかる。

❶普段履いているのが,旧REDSTER WC 110であること

❷現在ステルステックを使用していること

❸インナーは他社のものを使用していること


履いた感じは余裕がある(❸)。

バックルも滑りがよく良い音で締まる。

ただし自分の足の形状から右足小指付け根は成形が必要か。


フレックスは「硬い」という感じではない。

「撓る」という感じでもない。

足首部分からのフィット感がいいが,「ゴツゴツ」や「ガチン」というものではない。


トウ・ピース下からトップにかけての操作性が良く,スキーの撓りが強く感じられる。

ソールの形状の変化が影響しているのかもしれない。

故に小回りの前半部の操作が楽になる。


スピードを上げても,もちろん不安な感じはない。

「剃刀」よりは「鉈」の切れ感。

外足を伸展させた長い軸で板に働きかけやすい。

ただし,前述のトップの操作感が高いので,すっぽ抜ける感じはしなかった。

ブーツをゆがめず,ブーツの角度にエネルギーを注入し,分かりやすく圧はたまる。

圧はたまるが,トップが操作しやすいのでコントローラブルに感じる・・・そんな感じ。


切り替えは,足首から脛への一体感で行うと非常に安定する。

最初は切り替えが遅く感じられたが(❷),ほどほどのクイックネスがある。

足首のフィット感が方向付けのしやすさにつながっていると思われる。

(その分,脱ぐときに足首は噛まれるが・・・)


晴天の下の滑走であったが,取り立てて軟化した印象はなかった。